2022年2月24日木曜日

ピンクシャツデープログラム②

YMCAとつか学童クラブ・ピンクシャツデー~ 
ピンクシャツデーは2007年、カナダの学生2人から始まったピンクのシャツを着たり身の回りの物をつけたりすることで「いじめ反対」の意思表示をする日です。 ある日、ピンクのポロシャツを着て登校した少年が「ホモセクシャルだ」といじめられました。それを聞いた先輩2人が50枚のピンクシャツを購入、インターネットで「明日、一緒に学校でピンクのシャツを着よう」と呼びかけました。翌日学校では呼びかけに賛同した数百名の生徒がピンクのシャツや小物を身に着けて登校。学校中がピンク色に染まり、いじめが自然となくなったそうです。 このエピソードはSNS等で世界中に広まり、今では70カ国以上でいじめに反対する活動が行われています。カナダで最初にこの出来事があった日が、2月の最終水曜日でした。それ以降、2月の最終水曜日に私たちもいじめについて考え、いじめられている人と連帯する思いを表す1日としています。

 
 横浜YMCAでも各拠点でピンクシャツデーに関するイベントやプログラムを行っています。YMCAとつか学童クラブでも二月のあいだ毎週関連するプログラムを行いました。 二週目はピンクのスライム作りを行いました。この取り組みを通じてピンクに対する偏見(ピンクは女の色など)を減らしたいという思いを込めて行いました。 




当日は32人のお友だちが参加してくれました。 子どもたちからは「キレイな色のスライムだねー!」「ぼくもつくりたい!」といった声があがり大人気のプログラムでした。

 


三週目はピンクの墨汁で書道を行いました。 

 


 「思いやり」や「なかよし」といった単語を書き毎月行っている書道のプログラムとは異なる楽しさの雰囲気が感じられました。 

 


 ピンクシャツデーの取り組みを毎月行ってきた効果なのか、リカちゃん人形で遊ぶ男の子がいると前までは「女の遊びしてるー」など相手をバカにしたような発言をする子と多かったですが、最近ではリカちゃん人形で遊ぶ男の子がいても何も言わなくなりました。またピンクのスライム作りでも誰一人ピンクが嫌だという声をあげることなく楽しんでいました。このことが本当にうれしく、子どもたちの成長を感じ、一年間取り組んできてよかったなと思いました。 これからも相手の立場に立ち、お友だちを思いやれるようなプログラムを考え展開し、子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。 
(YMCAとつか学童クラブ 長谷川・杉山)