食育コラム 2020年1月号
新年、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今回は「口内炎と食事」について、お伝えします。
「年末から年始で口内炎が出来てしまった・・・」という方はいませんか。正月三が日を終えた頃に出来てしまう方も多いので、今から予防をしてみてください。
最初に、『口内炎とは・・・』
口腔は、消化管や気道の一部であり、食べ物や空気に含まれている細菌、ウイルス、ほこりなどで不潔になりやすい場所といえます。
健康な人であれば、唾液や体の防御機能によって口腔は清浄に保たれます。
しかし、生活のリズムや栄養のバランスの乱れ、ストレスなどによって体調が崩れると、唾液の分泌や質が変わって細菌などが繁殖しやすくなります。
こうした原因によって口腔に起こる炎症を総称して「口内炎」と言います。
『予防』
・体調を整える
・虫歯を作らない
・よく噛んで食べる
夜ふかしや過労、偏った食生活などによって生理的なバランスが乱れると、身体の抵抗力が弱まり、その結果として口内炎を起こしやすくなる傾向があります。
『口内炎のケア』
・口の中を清潔にする為、歯を磨く。うがいをする。
・傷口を保護する。しみるような刺激物を控える。
・ビタミンB群、ビタミンC、動物性タンパク質などの不足を補う
ビタミンB2(レバー・うなぎ・卵・納豆・乳製品・葉菜類など)は粘膜の修復作用があり、ビタミンC(柑橘類やイチゴなどの果物、野菜、芋など)は細菌に対する抵抗力を高めます。
年末年始はいつもと環境が異なって、睡眠時間が短くなってしまったり、外出により、歯磨きが出来ないこともあります。お雑煮やおせち料理などが続くと野菜や果物が少なく、偏った食事になりがちです。予防とケアを忘れずに!
ぜひ、運動の他に食事も意識をして、より健康に、今年一年を過ごしていただきたいと思っております。
参考資料:佐藤製薬株式会社、江崎グリコ株式会社 ホームページ
(湘南とつかYMCA 管理栄養士 永塚 嘉子)