~YMCAとつか学童クラブ・プログラムのご報告~
世界一大きな授業とは、世界の教育の現状について学び、教育の大切さを同じ時期に考える、教育協力NGOネットワーク(JNNE)が主催する地球規模のイベントです。
世界中で学校に通うことができていない子どもたちが何人いるのか、なぜ通うことができないのか、どうしたら通うことができるようになるのか、また文字の読み書きができない大人は世界中にどれくらいいるのかなどをクイズ形式で学び、実際に文字が読めないとどんな困ることがあるかをアクティビティで体験し、世界中の子どもたちがどのような教育や生活の中にあるかを学びます。
1年生には、いくつかのクイズと、読めない外国の文字の中から「薬」を当てるアクティビティを体験してもらいました。「学校に行けない人がいるんだ!」「文字が読めないと薬がどれか分からなくて大変だった」という声が上がり、驚きと共に不安な気持ちが出てきました。
2・3年生には、学校に行っていない子はなぜ学校に行けないのか、そのような子どもたちが教育を受けるためにはどのような支援が必要で、現在どれだけ不足しているのかクイズをしました。
その後、働きながら学校に通うフィリピンの子どもたちの映像を見ました。夜中に働き3~4時間寝ては学校に行く同じ年代の子の姿を見て、「眠くなっちゃう」「友だちと遊べないのはヤダ」など感想をくれました。
4・5・6年生には、低学年のお友だちと同じクイズを行い、世界には文字の読み書きができないお友だちがたくさんいることを学びました。
その後、マララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞授賞式でのスピーチを聞いてもらいました。子どもたちは「マララさんのスピーチを聞いて、戦争の武器は簡単に作れるのに学校は作れないのが不思議に感じました。」「マララさんは世界の子どものために行動をしていてすごいと思った。」と感想を述べてくれました。
世界の子どもたちの現状を知って、面倒だなあと思っている宿題も、お友だちと過ごす休み時間も、美味しい給食も、当たり前ではないことが伝わったようでした。「こういうことを、忘れたくない」と、涙ぐむお友だちもいました。
この授業で学んだこと、感じたことを忘れずに、自分たちが学校に行くことができる環境を大切にして、日々を過ごしてほしいと思います。
(YMCAとつか学童クラブ・菅原・松村・長谷川)