2018年9月24日月曜日

【湘南とつかYMCAウエルネススポーツクラブ】食育コラム(9月号)~毎日の食事から免疫力を上げる~

食育コラム 9月号

9月のテーマは「免疫力」です。
8月は暑い日が続きましたが、最近は朝晩、肌寒くなってきました。
急な温度変化で体調を崩していませんか。

免疫力の基礎となるのは、「毎日の食事・食べ物の栄養成分」あり、大きく分けると3つの力があります

①菌やウイルスに負けない、身体の基礎をつくる
②外敵(ウイルス)の侵入を防ぐ
③もし有害物質が入ってきても、速やかに体外へ排出する

①~③を詳しくお伝えします。

菌やウイルスに負けない、身体の基礎をつくる
たんぱく質は体のあらゆる細胞の主成分です。免疫細胞の材料にもなるので、不足してしまうと免疫力がうまく働かなくなってしまいます。
また、身体を動かすエネルギー源でもあり、ウイルスなどの敵と闘う為の、必要な力の素になります。体温を上げる役にもなります.

食材→良質のたんぱく質を豊富に含み、摂取効率のよいものは、脂肪分の少ない肉や魚、卵などです。肉類なら、特に豚肉はビタミンB群が豊富なので、たんぱく質の働きを助けます。

②外敵(ウイルス)の侵入を防ぐ
ビタミンAには、のどや鼻の粘膜を強くする働きがあります。特に野菜などに含まれるカロテンは、体内でビタミンAに変化するうえ、カロテン自体にも抗酸化作用があるので一石二鳥です。

食材→特におすすめなのは、緑黄色野菜。カロテンに富み、免疫細胞の活性化を助けるビタミンCや抗酸化物質も多く含まれるのが特徴です。冬であれば、カボチャやブロッコリーが子どもには食べやすいです。

③有害物質を排出
腸は免疫をつかさどる大切な器官です。ウイルスや菌などの有害物質を体外へ排出する働きがあります。腸がきちんと機能を果たせるよう、腸内環境を整えるのが善玉菌です。乳酸菌は善玉菌を活性化し、その働きを助けます。また、食物繊維は善玉菌の餌になったり、腸内を掃除して、有害物質の排出をサポートします。

食材根菜は食物繊維が豊富なうえ、免疫力を高める別の効果もあります。
例えば・・・
ごぼうは善玉菌の餌となる、オリゴ糖を含みます。
大根やカブは消化しやすいので腸に負担を掛けません。
長芋はネバネバパワーが粘膜を保護します。
人参はビタミンA・Cが豊富なので、同じく粘膜を保護する役割もあります。
れんこんにはビタミンCや抗酸化作用のある、ポリフェノールが豊富です。

これからノロウイルスやインフルエンザが流行する時期となります
食事の面から予防・免疫力アップを意識してみてください。

10月の食育コラムもお楽しみに!
【参考】ボンメルシィ!(食育雑誌)

                (湘南とつかYMCA 管理栄養士 永塚 嘉子)