2016年5月23日月曜日

世界一大きな授業(2・3年生向け)を行いました

YMCAとつか学童クラブ・~世界一大きな授業のご報告~
5月19日(木)、YMCAとつか学童クラブで今年度2回目の『世界一大きな授業』を開講しました。『世界一大きな授業』とは、世界の教育問題の現状を知り、目を向け、教育の大切さを同じ時期に考えようという地球規模のイベントです。
「世界中の子どもに教育を」を合言葉に、2003年にスタートし、2008年には885万人が参加してギネスブックにも登録されました。
世界の教育問題について考え、自分たちに何ができるのか、自分たちが住んでいる日本が世界の中でもっと取り組まなければいけない課題等を考える授業を、今回は2・3年生を対象として開講しました。

まず初めに、世界の子どもたちへの教育の現状をクイズ形式で学びました。「世界中で学校に行ってない子どもが何人いるかな?文字が書けない大人は何人いるかな?」なかなか想像も付かないくらい大きな数字を耳にした子どもたちからは、驚きの声が漏れていました。


次に、実際に文字が読めなかったらどうなってしまうかを考えるためにグループワークを行いました。
子どもたちが目にしたことの無い文字が添えられた3つの液体を用意し、「高熱で寝込んでいる家族のために熱冷ましを探して持ち帰らなければならないけど、文字が読めなくてどれが熱冷ましか分からない場合どうしたらいい?」と投げかけました。
子どもたちは匂いを嗅いだり一口飲んでみたりして、なんとか一つに絞りました。今回は麦茶や紅茶、塩入りのお茶を液体として使用しましたが、実際には危ない薬や農薬かもしれないから、文字が読めることってとても大事なことだねとお話ししました。




そして最後に、「世界中の子どもたちが高校に通うまでに必要な援助額」と「世界中でゲームを作るために使われているお金」と「戦争をするために使うお金」どれが一番多いかな?という問題を投げかけました。
軍事費は世界中の子どもたちが高校に通うために必要な援助額の何十倍もかかっていることを知った子どもたちは「戦争の代わりにじゃんけんにすれば、平和なのに。」「そのお金を使って、みんな高校生になれるのに。」等、悲しみや納得がいかないという思いを持っていました。




今回の授業を通して、自分たちが教育を受け、文字が読めることが当たり前ではなく、とても幸せなことなのだと学んでくれたと思います。またこのような授業の機会を設けたいと思います。

(YMCAとつか学童クラブ 菅原・長谷川)